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消化器内科

消化器系疾患全般に渡り、幅広く診断、治療を行っています。
消化器内科の専門性を発揮しつつ、外科・放射線科・病理診断部とも 互いに協力して診療を行い、緊密な連携を保つことで最善の検査及び 治療が可能になっています。

消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)

 上部消化管(食道・胃・十二指腸)ならびに下部消化管(大腸)については、毎日内視鏡検査を行って、ポリープや早期癌に対する内視鏡的切除治療(EMR、ESD)を行っています。特にESD(内視鏡的切開剥離術)は治療成績が良好であり、各消化管の腫瘍性病変に対し、積極的に取り組んでいます。
また、手術による根治が困難な進行癌に対しては、抗癌剤による化学療法、消化管狭窄(食道・胃・十二指腸・大腸)に対してのステント挿入などを行っています。
吐下血、異物の誤飲などの緊急例では、緊急内視鏡による止血処置、異物除去を行っています。
また、長期にわたって専門的な診療を必要とする潰瘍性大腸炎やクローン病などのいわゆる炎症性腸疾患(IBD)については、顆粒球除去療法や種々の免疫調節剤、生物学的製剤(レミケード、ヒュミラ、ステラシンポニー等)など、最新の治療を取り入れて診療しています。
稀な小腸疾患(出血、炎症、腫瘍など)に対しては、小腸内視鏡に夜検査、処置を行っています。
がん検診に関しては胃癌検診、大腸癌検診を行っています。


★消化管内視鏡件数(2022):
上部 2268例、下部 1869例、止血術(上部 71例、下部 31例)、
PEG造設 50例、ESD(上部 27例、下部6例)EUS 68例、
ステント挿入(上部 15例、下部 6例)

 

肝臓疾患

 B型、C型などのウイルス性肝炎・肝硬変や各種肝疾患に対して、インターフェロン治療や最新の抗ウイルス剤を用いた治療を行っています。
また、肝癌に対しては、ラジオ波焼灼術(RFA)や肝動脈化学塞栓療法(TACE)、外科手術など、内科・放射線科・外科が協力して集学的治療を行っています。
難治性腹水(肝硬変、癌性腹膜炎など)に対してのCART(腹水濾過濃縮再静注療法)も積極的に行っています。

胆膵系疾患

胆嚢・胆管や膵臓などのいわゆる胆膵領域の疾患は、結石の嵌頓やそれに伴う急性胆嚢炎・急性胆管炎、また急性膵炎など、迅速な処置対応を要する疾患が多い領域です。これらの領域でも、緊急の内視鏡検査・処置(ERCP、ERBD、ENBD等)、エコー下処置にて対応しています。
近年、内視鏡的乳頭切開術(EST)とバルーン拡張を併用した内視鏡的大口径バルーン拡張術を導入し、巨大結石、多発総胆管結石症に対して施行しています。従来法では採石困難であった症例に対しても、短時間で治療可能となってきています。

膵癌を始めこの領域の癌は近年増加傾向ですが、超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)等の最新の診断技法を用いた確実な診断に取り組んでいます。
膵嚢胞に対してのEUS下ドレナージなどにも取り組んでいます。
抗がん剤による化学療法や、閉塞性黄疸に対して、胆管ステントの挿入などの内視鏡的治療、外科・放射線科と協力した集学的治療等により治療成績の向上と患者さんの”療養生活の質(QOL)”の改善に取り組んでいます。

★胆膵系検査件数(2022):
ERCP 293例、結石除去 134例、 ステント挿入140例、EUS-FNA21例


専門医を目指しているかたへ当院は以下の認定施設です。 

※日本消化器病学会認定施設
※日本消化器内視鏡学会認定施設
※日本肝臓病学会認定施設
※日本超音波医学会認定施設


氏名 渡邉 典子(わたなべ のりこ)
  内科系診療部長
卒年度 平成元年卒
認定等

日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医、
日本超音波医学会専門医・指導医、日本内科学会専門医


氏名 葛原正樹(かつらはら まさき)
  内視鏡センター診療部長
卒年度 平成10年卒
認定等 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本カプセル内視鏡学会専門医・指導医、日本内科学会専門医

氏名 倉田 一成(くらた かずなり)
  消化器内科医師
卒年度 平成25年卒
認定等 日本消化器内視鏡学会専門医、日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医

氏名 久田 拓央(ひさだ ひろひさ)
  消化器内科医師
卒年度 平成26年卒
認定等 日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医

氏名 宮田 徹也(みやた てつや)
  消化器内科医師
卒年度 平成31年卒
認定等  

氏名 野田 悠介(のだ ゆうすけ)
  消化器内科医師
卒年度 令和4年卒
認定等  

 

非常勤職員

田口 由紀子、子日 克典、吉川 恭子

症例数(入院)
疾患名 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
胆管(肝内外)結石、胆管炎 109 135 147 157 160
膵臓、脾臓の腫瘍 48 75 106 95 102
胃の悪性腫瘍 60 67 57 42 75
穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 63 61 74 74 59
ヘルニアの記載のない腸閉塞 65 46 51 41 66
小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 47 55 57 43 45
食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 36 34 32 31 43
肝硬変(胆汁性肝硬変を含む) 41 39 28 16 40
胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) 35 30 35 25 36
ウイルス性腸炎 31 21 36 36 11
その他の感染症(真菌を除く)
(2020年1月以降はほぼ新型コロナ感染症)
1 1 2 61 48
その他の疾患 365 363 357 346 381
合  計 901 927 982 967 1,066

 

 

 

 

 

外来受診についてのお問い合せ先

担当 医事課
TEL:059-259-1211(代表) FAX:059-256-2651