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呼吸器内科

診療内容と方針

特長

当科では、肺がん、気管支喘息、COPD(慢性肺気腫)、肺線維症(間質性肺炎)、気管支拡張症、肺炎、肺結核症、睡眠時無呼吸症候群、呼吸不全など、すべての呼吸器疾患の診療を行っています。

当科は、三重県で初めて導入された呼吸器疾患単独の専門病棟制の利点を活かした診療を展開しています。特に、呼吸器外科と呼吸器内科が同じ病棟で診療を展開していることは現在でも県内唯一であり、患者様が内科病棟と外科病棟を行き来することはなくなっています。

500床ある病院の7階フロア100床すべてが呼吸器疾患病棟になっています。東病棟は呼吸器外科・呼吸器科の病棟で、肺腫瘍や肺線維症(間質性肺炎)の患者様が多く、内科・外科の区別のない診療を展開しています。

西7階病棟は、呼吸器感染症病棟で、特殊な呼吸器感染症患者様が入院しています。主には肺結核症、肺非結核性抗酸菌症(肺非定型抗酸菌症)、周囲への感染のリスクのある一部の肺炎などの患者様が入院しています。

東西7階病棟以外にも、救急病棟である西3階病棟等にも、重症肺炎、呼吸不全などの患者様の入院が可能で、ICUでの診療も行っています。更には、各階の専門病棟を使用することで、専門医との連携も可能となっています。例えば、肺がんの脳転移の患者様で、神経内科・脳血管外科病棟に入院することで、脳転移への専門的な医療を受けることが可能になっています。

東西7階病棟では、すべての入院患者様が呼吸器疾患の患者であることを受けて、専門的な『チーム医療』を展開しています。すなわち、呼吸器内科専門医師・呼吸器外科専門医師・呼吸器専門看護師(エキスパートナース)・呼吸器疾患に精通した臨床薬剤師・管理栄養士・理学療法士・ケースワーカーなどによる密な意見交換で、職種の壁を越えた医療を展開しています。

三重中央医療センターには、呼吸器疾患の診断・治療に必要なすべての機器を揃えています。(PET-CTとガンマナイフを除く)そのために、他の病院・専門施設への転院の必要もなく、三重中央医療センター内で、すべての診療を完結することが可能です。

三重中央医療センターは、三重県内において最も多くの呼吸器疾患患者を診療しています。呼吸器疾患の外来患者数・入院患者数・検査数・手術件数等のすべてが、三重県内で常にトップクラスの数を維持しています。

三重県内全地域の医師会や三重県内のすべての基幹病院・主要病院との連携を取っているので、紹介患者様の受け入れはきわめてスムーズに行えます。同様に、近隣の診療機関への転院(逆紹介)もスムーズに行っています。

吸器科では、医師・看護師・薬剤師などのすべての医療スタッフの、知識レベル・技術レベルの向上を目的に、国内の主要学会および主要研究会、国際学会等に積極的に参加し、当院の臨床成績などの講演を行っています。


呼吸器科では当院独自の治療を回避し、その時代で最も根拠のある世界標準治療の提供を心がけています。三重県で日本最高レベルの施設と同等、世界最高レベルの施設と同様の治療が受けられることが大切と考えています。

 


当科でできる検査・診断

三重中央医療センター呼吸器科では、呼吸器疾患の診断・治療に必要なほぼすべての診断機器・治療機器が揃っています。以下にその機器の一部を紹介します。なお、三重中央医療センターでは、通常の医療機器以外に、病院情報システムと呼ばれる患者様の検査・治療を入力するオーダリングシステムが完備されています。このシステムにより、すべての医療従事者が患者様の診療情報を共有することが可能となり、診療レベルの向上に役立っています。

 

当院開院時の時点で、三重県でたった一台だけ導入されていた機器です。現在では最新式の「レンブランド」を導入し、合計2台の検査機器があります。

当院の機器は、最近話題の睡眠時無呼吸症候群の診断をはじめ、睡眠中の呼吸機能・全身反応を一括して精査できる機器です。

すでに1500名以上の患者様の検査をし、460名以上の患者様に在宅持続陽圧療法(鼻マスク式CPAP:シーパップ)を導入している実績があります。

週2名~最大5名までの患者様を検査していますが、いびき・夜間の無呼吸(呼吸停止)・昼間の眠気・原因不明の不眠症などでお困りの患者様方の診断に役立っています。

小児の睡眠障害検査用の小児用診断セットもありますので、小児科を受診し、予約を取ってください。(呼吸器科は高校生以上に対応しています。)

 


専門の放射線科医師が2名も常勤する利点を活かし、他院では実現出来ないような高精度のCT画像を構築できるような条件を設定しています。特に現在は、最新の64列CTを導入することで、検査時間は著しく短縮されました。

その結果は『画像伝送システム』を介して、外来・病棟の端末(コンピュータ)に自動的に送信されます。同時に、放射線科医師がCT検査結果をレポートとして作成し送信しています。

この『ダブルチェックシステム=2名以上の専門医師がレントゲンを読む』によって、『重大な見落とし』は、ほぼなくなっています。

 


当院では訓練された専門の生理検査技師(臨床検査技師)が、肺機能検査を施行しています。

1週間に最大で24名までこの検査を行っており、三重県内ではダントツの検査数を誇ります。

精密肺機能検査では、呼吸困難(息切れ)の原因・咳発作の原因・正常に機能している肺の量などが評価されます。

気管支喘息患者の気道の過敏性(敏感さ)や、COPD(肺気腫)や肺線維症(間質性肺炎)患者のタバコで破壊された肺の量や残っている肺の機能がわかります。

この検査は、放射線を浴びることも、身体に管(くだ)などを入れられることもなく、ただ『大きく息を吸ったり、吐いたりする』だけで、結果がわかることが特徴です。

 




主に気管支喘息患者の気管支の敏感さを検査する機器です。

三重県では、当院を含めて3台しかありません。

最近では、何ヶ月も続く咳でお困りの患者様や、風邪をひくとその後何週間も咳が続くなどの症状(感冒後遷延性咳)でお困りの患者様で施行する『咳閾値(いきち)検査』としても転用して使用しています。

咳閾値検査が可能なのは、三重県では当院だけです。(特殊検査であり、完全予約制になります。)

 




息を吸う呼吸筋の力(吸気筋力)・息を吐く呼吸筋の力(呼気筋力)を測定する機器です。

三重県では、当院を含めて2台しかありません。

機器を口にくわえて吸ったり吐いたりするだけで測定が出来ますが、患者様に独特の呼吸をしていただく必要があります。

 



三重県では当院のみで可能な検査で、働いている肺を部分毎に分けて評価できる検査です。

この検査で、肺のどの部分が働いていて、どの部分の働きが悪いかがわかります。

この検査をすると、肺がんなどで肺を切除する患者様では、残った肺で生活していけるのか・・などが、手術前にあらかじめ数字として分かるメリットがあります。

がん以外では、間質性肺炎の活動性の評価にも使用していますが、ただ横になっているだけの検査で、痛くも苦しくもないことが特徴です。

 


シンチグラム自体は県内の主要病院にはありますが、当院ではSPECT(スペクト)という方法で、シンチグラムの解像度と空間的部位診断機能の向上を図っています。

SPECTは、ガリウムシンチなどの腫瘍シンチグラムで施行していますが、その結果、肺がんの微小な転移の確認や、他臓器の癌の評価、さらには原発不明癌(どこかに癌があるが、どこに本体があるのかわからない癌)などの精査に威力を発揮しています。

 




通常の気管支鏡検査(気管支のカメラ)は、患者様が内視鏡室に移動しないと検査が出来ませんでした。しかし、携帯気管支鏡は内視鏡自体に特殊な小型光源(強い光を発する機器)を内臓しているので、病棟でも患者の部屋でも検査・処置が可能になります。

この機器の導入で、病棟や救急外来などの緊急の処置にも迅速に対応が可能になりました。

主に、突然の喀血(気管支から血をはく)や痰などによる窒息を取り除くことに使用されたり、急変された患者様の気管内挿管(のどにクダを入れる)に使用されています

当院には携帯気管支鏡が9台あり、東7病棟に4台、西7病棟に3台、手術室の2台配置されています。このように多くの機器があるので、1度でも使用した内視鏡は完全に滅菌消毒をすることが可能となります。

 



肺がん治療のひとつである放射線治療(ライナック)を気管支内部の腫瘍に直接照射する方法で、高度先進医療のひとつになります。

1回~数回の照射ですむ利点がありますが、1回の手技には1時間程の時間を要します。 当院は県内では三重大学医学部の放射線科に次いで多くの症例を施行しています。

2002年に米国ボストンで開催された世界気管支学会国際会議で報告された、当院の『肺癌への気管支腔内照射術の治療成績』は世界的にも高く評価されました。

残念ながら2009年現在は一時休止中です。

 



喫煙の有無を確認する機器です。

約15秒の間に息を吹き込むだけで、患者様の息に含まれるタバコの有毒成分を感知し、タバコを吸っているかどうかや、息の中の有毒成分の多さを判定します。

有毒成分の量は、赤ランプ・黄色ランプなどの色分けで表示され、一般の方にも分かりやすくなっています。

この機器を使えば、医師や看護師に隠れてタバコを吸っても、たちまちの内にバレてしまいます。

 



三重県に一台だけある、咳を誘発させるキカイです。

このキカイで咳を出させることによって、痰のつまりを削除したり、肺炎の予防に役立てたりします。

神経筋疾患の方や、寝たきりの方に有用性を発揮しています。

 


当科で特に評価されている治療

特殊な機器などに頼ることなく、特に当院の治療手技として評価されているものがあります。 ひとつは『外来での肺がんの抗がん剤治療』で、もうひとつは『肺生検結果にもとづく間質性肺炎(肺線維症)の治療』で『薬剤師による吸入治療指導』です。



最近では肺がん患者は自宅で過ごす方が長生きであるとのデータも多く、当院では外来での抗がん剤治療を展開しています。

外来診療では抗がん剤による重篤な副作用や治療ミスのおきないように、まず、外来の抗がん剤の調合は、すべて抗がん剤を熟知した専門の薬剤師が調合を行っています。また、抗がん剤の点滴管理は十分に訓練を受けた看護師に限定しており、その結果、開院以来、たった1例の事故もありません。

現在では、毎週約90~100名の肺がん患者様が外来で治療を受けています。

年間の外来抗がん剤治療件数は、延べ4000件以上にもなり、更に当院の噂を聞いた患者様の参加により、患者数は増え続けています。

外来抗がん剤治療が有効である理由に、自宅で過ごすことによって、患者様の『肺がんへの抵抗力』が増えることが考えられています。同じ抗がん剤を射っても、抵抗力のある患者様での効果は良好です。がん治療は薬物のみに頼るのではなく、患者様自身の抵抗力(免疫力)こそが重要であるということの証左であろうと思われます。

呼吸器科では、今後も抗がん剤治療による医療事故ゼロを継続しながら、良好な治療成績をあげていくことが大切であると考えています。

 



間質性肺炎は通常の肺炎と異なり、抗生剤などが効かず、コルチコステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)や免疫抑制剤などの副作用の強い特殊なクスリの長期間の使用を要します。そのために、治療開始前に確実な薬剤の選択を行うことが重要です。

当院では世界的な標準方法である肺生検(せいけん=肺の一部を取る)によって患者様個々に合った適切なクスリの選択を行っています。

この方法で、正しい薬剤の選択を行っているのは、三重県内では当院と三重大学医学部付属病院のみですが、当院は全国的に見ても、最上位の患者数を治療しています。これは、呼吸器内科と呼吸器外科が同じ病棟で勤務している当院独自の利点であるといえます。

また、当院では呼吸器疾患の病理組織検査(顕微鏡で肺の組織を見て診断・治療を決める手技)を専門的に勉強してきた専門医がいることも他の病院にはない優位性になっています。

この結果、予後は悪い(長生きできない)とされる間質性肺炎(肺線維症)の当院の治療成績は、世界標準以上に良好になっており、2005年5月に米国サンディエゴで開催された米国胸部疾患学会国際会議では、当院の『間質性肺炎の免疫抑制剤による治療成績』がシンポジウム演題に選出されるというきわめて栄誉な事態となっています。当院から発信されるデータで世界中の間質性肺炎の患者様が幸せになれれば、医療従事者として、これ以上の喜びはないと考えています。

 

当院では、気管支喘息やCOPD(肺気腫)患者様に世界的に最も効くとされる吸入療法を導入しています。

吸入療法は独特な手技を必要とされるため、高齢な方などは不得手とされる方も多いのです。

当院では、吸入指導を得意とする薬剤師数名が専門的な吸入指導をし、良好な成績をあげています。

当院の吸入指導の模様は日経メディカル誌の取材でもとりあげられ、特集として掲載されました。

 

スタッフ

氏名 ふりがな 卒業大学 卒年度
井端 英憲 いばた ひでのり 三重大学 1985年
内藤 雅大 ないとう まさひろ 福井大学 2003年
西村 正 にしむら ただし 三重大学 2014年
坂倉 康正 さかくら やすまさ 関西医科大学 2015年
岩中 宗一 いわなか そういち 三重大学 2018年
垂見 啓俊 たるみ ひろとし 三重大学 2019年
森田 大智 もりた だいち 三重大学 2022年
粉川 聡史 こかわ さとし 三重大学 2023年

・ 井端医師 副院長、感染対策診療部長
  ◇ 日本内科学会専門医、指導医
  ◇ 日本呼吸器学会専門医、指導医
  ◇ 日本呼吸器内視鏡学会専門医、指導医
  ◇ 日本アレルギー学会専門医
  ◇ 日本感染症学会感染制御認定医(ICD)
  ◇ 博士号取得

・ 内藤医師 呼吸器内科医長
  ◇日本内科学会専門医、指導医
  ◇日本呼吸器学会専門医、指導医
  ◇日本呼吸器内視鏡学会専門医、指導医
  ◇日本結核病学会 結核・抗酸菌症認定医、指導医
  ◇日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  ◇日本感染症学会感染制御認定医(ICD)
  ◇博士号取得

・ 西村医師
  ◇ 日本内科学会専門医
  ◇ 日本結核病学会 結核・抗酸菌症認定医
  ◇ 日本呼吸器学会専門医
  ◇ 日本呼吸器内視鏡学会専門医

・ 坂倉医師
  ◇ 日本内科学会認定医
  ◇ 日本結核病学会 結核・抗酸菌症認定医
  ◇ 日本呼吸器学会専門医

・ 岩中医師
  ◇ 内科専門医

・ 垂見医師
  

・ 森田医師
 

・ 粉川医師
  

・ 呼吸器科医師の主な所属学会
  ◇ 日本呼吸器学会
  ◇ 日本アレルギー学会
  ◇ 日本肺癌学会
  ◇ 日本呼吸器内視鏡学会
  ◇ 日本感染症学会
  ◇ 日本結核病学会
  ◇ 日本呼吸ケアリハビリテーション学会
  ◇ 日本環境感染学会
  ◇ 日本化学療法学会
  ◇ 日本界面医学会
  ◇ 日本気胸・嚢胞性肺疾患学会
  ◇ 日本内科学会
  ◇ 日本医療マネジメント学会
  ◇ 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
  ◇ 日本臨床腫瘍学会
  ◇ 日本癌治療学会
  ◇ 日本禁煙学会
  ◇ 米国胸部疾患学会(ATS)
  ◇ 欧州呼吸器病学会(ERS)
  ◇ アジア環太平洋呼吸器病学会(APSR)


呼吸器科の治療成績

三重中央医療センターにおける各種呼吸器疾患の主な症例数・治療成績などを列挙します。(呼吸器外科症例も含む)

肺癌

新規入院症例:120~160例/年
延べ入院症例:370~390例/年
入院化学療法患者数:160~190例/年
外来化学療法患者数:90~100例/週
延べ外来点滴化学療法件数:4000件余/年

気管支喘息

延べ登録症例数:約800例
定期通院症例数:約430例/年
喘息死患者数:0件

COPD(肺気腫)

新規受診症例数:70~90例/年
定期通院患者数:240例/年
在宅酸素療法患者数:70~80例/月

間質性肺炎・肺線維症

新規受診患者数:60~70例/年
胸腔鏡下肺生検術件数:10~20件/月
免疫抑制剤による通院治療例: 70~90件/年

慢性呼吸不全

在宅持続陽圧呼吸療法(NPPV):40~50例/年
在宅気管切開下人工呼吸療法(TPPV):2例

睡眠時無呼吸症候群

検査件数(小児含む):2~5例/週
延べ検査件数:1500件余
持続陽圧換気療法(CPAP)件数:460例余
CPAP療法からの離脱例数:43例

肺結核症

新規受診・紹介件数:60~80例/年
延べ入院患者数:110~130例/年

肺非定型抗酸菌症

新規受診・紹介件数:70~90例/年
延べ登録患者数:390件余

気管支鏡検査

通常検査(内視鏡室):280~340件/年
延べ検査数(病棟・ICU含む):約400件/年

肺機能検査

一般肺機能検査:約1500件/年
精密肺機能検査:620~820件/年

 

 


 

  • 地域医療連携室を介したFAX初診予約システムのご案内

    三重中央医療センターでは、地域の医院・地域の診療所から、当院の診療連携室を介して、希望される医師の初診予約を取ることが可能になっています。ご希望の際は、各医院・診療所の医師に、当院への連絡を希望してください。
    FAX初診予約システムの利点
     
    1. 予約時間が設定されるので、待ち時間が少ない。(原則30分以内)
    2. 希望する医師の名前を指定できるので、他の医師に廻ることがない。
    3. 希望する医師の診療が学会などで休診になっていることがない。

当院定期受診中の患者さまで急変時に受診について

再診診療中に急変患者様を診察すると、予約診療が成立しなくいなりますので、内科の時間外診療当番医師の診察となります。以下の要領で受診してください。
 
1. 9時~17時:内科外来の看護師に電話で受診希望を伝えてください。
2. 時間外:救急外来の当直看護師に電話で受診希望を伝えてください。
3. 指定された要領で、当院を受診し、当番医師の診察を受けてください。
4. 専門治療を要すると判断された場合は、呼吸器科医師に連絡されます。
  ※ 昨今の医師不足の影響で当院にかかりつけでも当番病院に受診いただくことがあります。
 ご了承下さい。

 

呼吸器科の検査日表(予約検査)

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
気管支鏡検査 午後6件 午後6件
精密肺機能検査 午後6件 午後2件 午後6件 午後2件 午後6件
睡眠時無呼吸検査 1件 1件 1件 1件 (1件)
気道過敏性検査 1~2件 1~2件
運動負荷試験 1件

・一般肺機能検査は、予約なしで連日9時から17時まで施行可能です。
・肺シンチグラム検査は、毎週金曜日に呼吸器外科によって施行されます。

病棟

 呼吸器科で精査・治療を受けられる患者様は、一般呼吸器疾患は東7階病棟に、呼吸器感染症疾患は西7階病棟に入院していただきます。東西7階病棟が満床の場合には、他の病棟に一時的に入院していただく場合もあります。
・吸器外科・呼吸器科の病棟です。

一般呼吸器疾患患者様と、呼吸器外科の患者様が、計50名入院されています。

主に、肺がん患者様と、間質性肺炎・肺線維症患者様及び肺炎・肺真菌症患者様が入院の大半を占めます。
7対1看護の取得によって、入院患者様1人あたりの看護師数は三重県では最多になっています。
東7階病棟の看護師は、日本呼吸管理学会学術集会などの全国学会や、三重県内の多くの研究会などでの口演経験もあり、三重県内で最も呼吸器疾患患者数の多い病棟でもあることから、三重県内の呼吸器疾患看護のリーダー的な役割を果たしています。
特に、東7階病棟では肺がん患者が多いこともあり、すべての看護師が抗がん剤の治療に精通しています。また、毎週の勉強会もかかさず、最新の知識を仕入れることにも努力しています。
喘息やCOPD(肺気腫)のある患者様は病棟薬剤師が適切な内服・吸入の指導を施行しています。
 
〈 東7階病棟の設備 〉
肺がん化学療法専用無菌室2室:三重県で唯一の肺がん専用無菌室です。
  人工呼吸器4台、鼻マスク式非浸襲型人工呼吸器4台を常置
携帯気管支鏡4台、通常気管支鏡3台(1台は2チャンネル型)+光源を常置携帯気管支鏡4台、通常気管支鏡3台(1台は2チャンネル型)+光源を常置
カフマシーン(カフ・アシスト)1台を常置
携帯エコー(ドップラー付)1台を常置
・呼吸器感染症の専門病棟です。
肺結核症と肺非結核性抗酸菌症(肺非定型抗酸菌症)患者様が大半を占めます。

結核症以外でも、感染リスクの否定できない呼吸器感染症患者様も西7病棟に入院されます。

西7病棟では呼吸療法士の資格を取得した専門看護師チームが看護にあたっていますが、西7病棟の患者様は、必ずしも呼吸器疾患が主病変であるとは限りませんので、全身疾患をトータルで看護できるように、日々の研修を続けています。
また、西7階病棟の看護師は、日本結核病学会総会や日本呼吸管理学会学術集会などの全国的な学会や、三重県内の研究会での口演経験が豊富にあり、レベルの高い看護を展開しています。
特に2003年(倉敷)、2006年(仙台)、2007年(東京)、2009年(札幌)で開催された日本結核病学会総会の西7病棟の講演は全国的にも評価され、2009年は「要望課題」として採択される栄誉を得ています。
〈 西7階病棟の設備 〉
個別空調システム:全国で2番目に導入したシステムです。各部屋単位での空調が行われており、隣の部屋の患者様の排菌で感染する危険はありません。
全身モニタリングシステム:全身管理を要する合併症を持つ患者様が多いことから、循環器病棟並みの先進で高精度なモニター装置を設置しています。
人工呼吸器3台、携帯気管支鏡3台を常置し、急変に備えています。

当院呼吸器科でできないこと

 三重中央医療センターでは、以下の機器を備えていませんので、当院で連携している施設で検査・治療を受けていただくことになります。
PET(ペット): 癌診療で注目されている機器ですが、当院では松阪市のみえPETがん診断センターと三重大学医学部にしかありませんので、診療連携を通じて紹介しています。当院には、PETを代用するものとして、SPECT(スペクト:前述)が装備されています。
ガンマナイフ:癌の脳転移を疾患の部分に限定して治療する先進機器です。三重県では、鈴鹿市にある三重ガンマナイフセンターにしかありませんので、診療連携を通じて紹介しています。
 機器ではありませんが、三重中央医療センターには、血液内科専門医師と腎臓内科専門医師が常駐していません。血液・腎臓の専門性を要する疾患を持ちの場合は、その疾患に対応できる施設をご紹介しています。

 

 

 

外来受診についてのお問い合せ先

担当 医事課
TEL:059-259-1211(代表) FAX:059-256-2651