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病院についての情報を更新しました

病院長あいさつ

 


新年度を迎えて


三重中央医療センター 院長 下村 誠

 

 三重中央医療センターのホームページにアクセスしていただきありがとうございます。 病院長の下村です。本日から新年度を迎え、院長として3期目を迎えます。
 当院は1998年国立津病院と国立療養所清澄病院が統合され、国立三重中央病院として新築整備されました。2016年に独立行政法人へ移行し国立病院機構三重中央医療センターと改名しております。当院は中勢伊賀医療圏の急性期総合病院として地域医療を支える一方、結核や災害、感染症など政策医療においても県の中心的施設としての役割も担っています。 当院は地域医療支援病院であり、地域の医療機関からがんや糖尿病、呼吸器、消化器、循環器、脳神経など多くの領域の患者を紹介して頂いております。
 また当院は三重県総合周産期母子医療センターに指定され、24時間体制で母体・新生児搬送を受け入れています。母体胎児集中治療室(MFICU)、新生児集中治療室(NICU)を有し、ハイリスク妊婦や低体重新生児に対する高度な医療を行っています。
当院は県が指定するがん診療準拠点病院で肺癌や消化器がん、泌尿器科、婦人科領域がんなど津地区では三重大学医学部付属病院に次ぐ診療実績があり、今年度は外来化学療法室を新たに拡張移転する予定です。
 一方、当院は津市の2次輪番病院であり、脳卒中や急性心筋梗塞など3次救急も担当しています。2023年度には年間5606台(津市救急車の約1/3)の救急車を受け入れました。4月10日からはいよいよ新救急外来棟が運用を開始しますが、津市の救急車要請件数が年々増加しているなかで当院の役割はますます重要になると思います。
 また当院は国が指定する第2種感染症指定病院で、平時は結核患者の治療を行っていますが、今回の新型コロナパンデミックでは1270人の入院患者を受け入れてきました。第8次医療計画では新興感染症が6事業目に認定されましたが、新たな新興感染症に対しても指定医療機関として役割を果たしていきます。
当院は県の災害拠点病院に指定されています。南海トラフ地震では津市内で津波被害から免れる数少ない医療機関であり、伊勢自動車道久居インターや、消防本部や自衛隊とも隣接しており、南海トラフの際には県南部からの傷病者を受け入れる拠点病院としての役割を担っています。能登半島地震では当院からもDMAT隊を派遣し、輪島市で医療支援活動を行いました。
 以上のべてきましたように当院は様々な重要な役割を担っておりますが、2023年度は日本医療機能評価機構の認定など、医療の質の向上にも努めてまいりました。2024年度は医師の働き方改革や診療報酬改定が施行されますが、若い世代の人口減少が進むなかで医療人材の確保は最重要課題と考えます。当院は基幹型初期臨床研修病院でありますが、昨年度は卒後臨床研修評価機構(JCEP)の認定をうけましたし、初期研修医の数は年々増えています。県の女性が働きやすい医療機関の認定もうけ、若い医療者が生きがいを持って働ける職場環境の構築に取り組み、医療者に選んでいただける病院にしていきたいと考えています。
地域の皆様には引き続きご支援ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

(2024年 4月1日)