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病院についての情報を更新しました

病院長あいさつ

 


地域から信頼される病院を目指して


三重中央医療センター 院長 下村 誠

 

 三重中央医療センターのホームページにアクセスしていただきありがとうございます。
2022年4月より、病院長を拝命しております下村です。よろしくお願いいたします。
 当院は1998年、国立病院・療養所再編成計画の一環として、国立津病院と国立療養所清澄病院が合併し、国立三重中央病院として新築整備されました。2004年、独立行政法人へ移行し、国立病院機構三重中央医療センターと改名し、中勢伊賀医療圏の急性期総合病院として地域医療を支える一方、結核や災害、感染症など政策医療においても県の中心的施設としての役割も担っています。
 当院は結核及び第2種感染症指定医療機関であり、感染症病棟を有し、新型コロナパンデミックでは地域の重点医療機関として県内第一例目から対応してきました。2023年9月まで1100人以上の入院(うち妊婦147人)患者を受け入れ、4000人以上の発熱外来患者に対応し、7300件の新型コロナ関連検査を行ってきました。第8次医療計画では新興感染症が6事業目として認定されますが、当院も感染症病棟内の結核病床の一部をモデル病床とすることで、新たな新興感染症にも対応できる体制を整備しました。
 当院は地域医療支援病院であり地域の医療機関からがんや糖尿病、呼吸器、消化器、循環器、脳神経疾患など幅広い領域の患者様をご紹介頂き、診療を行っております。
 また当院は2003年に三重県で初めて総合周産期母子医療センターに指定され、24時間体制で母体・新生児搬送を受け入れています。母体救命への対応、ハイリスク妊婦に対する医療、高度な新生児医療を担うほか、県内で唯一Baby Friendly Hospital(赤ちゃんにやさしい病院)認定病院であり、母乳育児の推進・サポートを行っています。コロナ禍では2023年9月まで147例の新型コロナ感染妊婦の分娩を担当してきました。
 一方当院は津市の2次救急病院であり、脳卒中や急性心筋梗塞などの3次救急も担当しています。津市の救急車要請件数は年々増加しており、今年度は1万7000件を超える見込です。当院の救急車の受け入れ件数も年々増加しており、今年度は5500件(津市救急車の約1/3)に達する見込みです。4月には新救急外来棟が完成し、津市の救急医療において当院の果たすべき役割はますます重要になると思います。 
 当院は県が指定するがん診療準拠点病院で呼吸器や消化器、泌尿器、婦人科領域でのがん診療を行っており、Cancer boardを定期的に開催し多職種で治療方針を検討し、緩和ケアチームも積極的に介入しています。年1回市民公開講座や緩和ケア講習会を開催し、市民や地域の医療者に対する研修啓発活動を行っています。
 当院は2017年、三重県から災害拠点病院に指定されました。大規模災害発災時には当院DMATが県調整本部に入り、院内にDMAT活動拠点本部を立ち上げ、伊勢志摩や県南部からの傷病者の受け入れ・搬送する役割を担います。
 以上のべてきたように当院は様々な重要な役割を担っております。今後ますます地域の医療機関や住民の皆様から信頼される病院となれるよう、診療機能や医療の質を高めていきたいと思います。皆様のご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。