主に糖尿病患者さんの治療、療養指導など
診療内容・特長
当科では、糖尿病患者さんの治療、療養指導を積極的に実施しています。
平成14年度の厚生労働省の調査で、日本全体で糖尿病が強く疑われる人は約740万人、糖尿病の可能性を否定できない人は約880万人であり、両者の合計は1620万人にものぼります。
これは5年前(平成9年度)の調査数(糖尿病が強く疑われる人は約690万人、糖尿病の可能性を否定できない人は約680万人)を大きく上回り、高血圧症についで多い慢性疾患といわれています。
糖尿病は直接生命危機の少ない慢性疾患であるため、放置したり、不十分な治療の結果、さまざまな合併症を引き起こしてしまいます。
糖尿病から足の壊疽(えそ)をおこしたり、腎不全(糖尿病腎症)で透析を余儀なくされたり、糖尿病網膜症で失明したりすることがあるのは有名です。
さらに、糖尿病患者さんでは心筋梗塞や脳梗塞も生じやすくなっています。
それらの合併症を防止するためには、早期に糖尿病を発見し、適切な血糖コントロールを実施することが最も重要です。
当院は、日本糖尿病学会認定教育施設であり、糖尿病専門医および糖尿病療養指導士(看護師、栄養士、検査技師)を中心に、「糖尿病治療の原則は生活習慣の改善」を原則に、幅広く糖尿病患者さんの治療と療養指導を行っています
特に、入院においては、患者さんの病状やニーズにお答えすべく、さまざまな入院パターンを
ご用意しています。
1. | 短期検査入院(3~4日) |
2. | 教育入院(10日~2週間) 糖尿病の程度、合併症の有無の検索と同時に治療を開始、また糖尿病療養指導を行います。 管理栄養士による食事指導(2回)も受けていただけます。 |
3. | コントロール入院(2~4週間) 血糖コントロールがきわめて不良な患者さんには、教育入院に加え、コントロールが改善するまでの入院をおすすめします。 |
4. | 再コントロール入院(適宜) 外来通院中も血糖コントロールが悪化された患者さんに、もう一度、食事などの生活習慣をみなおしていただくための入院です。 合併症の進行がないか、現在の治療方針が正しいかのチェックもおこないます。 |
5. | その他 ご要望に応じた入院加療を実施致します。他院通院中の患者さんの入院も可能です。 |
当科医師の所属する学会・研究会
日本内科学会
日本糖尿病学会
日本肥満学会
日本内分泌学会
日本甲状腺学会
先進インスリン研究会
日本動脈硬化学会
氏名 | 後藤 浩之(ごとう ひろゆき) |
内科医長 | |
出身 | 三重大学医学部大学院卒 |
専門など |
氏名 | 田中 剛史(たなか つよし) |
非常勤内科医師 | |
出身 | 三重大学医学部大学院卒 |
専門など | 日本糖尿病学会専門医・指導医 |
氏名 | 井田 紗矢香(いだ さやか) |
内科医師 | |
出身 | 山口大学卒 |
専門など | 日本内科学会認定医 日本内科学会総合内科専門医 日本糖尿病学会専門医 日本専門医機構内分泌代謝・糖尿病内科領域専門研修暫定指導医 難病指定医 |
氏名 | 宗吉 佑樹(むねよし ゆうき) |
内科医師 | |
出身 | 三重大学卒 |
専門など | 日本内科学会認定医 |
氏名 | 宮原 健吉 (みやはら たけよし) |
内科医師 | |
出身 | 金沢医科大学卒 |
専門など |
疾患名 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
2型糖尿病 | 82 | 73 | 69 | 56 | 61 |
誤嚥性肺炎 | 21 | 23 | 54 | 35 | 31 |
肺炎 | 43 | 61 | 18 | 23 | 10 |
腎臓または尿路の感染症 | 38 | 30 | 31 | 23 | 33 |
糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 | 16 | 16 | 12 | 12 | 23 |
ウイルス性腸炎 | 10 | 26 | 7 | 11 | 11 |
体液量減少症 | 14 | 10 | 8 | 6 | 6 |
前庭機能障害 | 12 | 13 | 6 | 4 | 3 |
体温異常 | 9 | 6 | 6 | 6 | 5 |
その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 | 5 | 8 | 6 | 5 | 8 |
その他の感染症(真菌を除く) (2020年1月以降はほぼ新型コロナ感染症) |
1 | 3 | 3 | 6 | 61 |
その他の疾患 | 159 | 151 | 103 | 81 | 96 |
合計 | 410 | 420 | 323 | 268 | 348 |
外来受診についてのお問い合せ先
担当 医事課
TEL:059-259-1211(代表) FAX:059-256-2651