診療内容･特長

　放射線科は、一般の方から見ると放射線を扱っている所と漠然と思われるかもしれません。
当科は、画像診断、IVR、放射線治療の三部門より構成されています。当科が担当する画像診断には、単純X線撮影、透視検査、CT,　MRI,　RI：核医学検査、血管造影検査などがあります。医療被曝の多くは、CT検査によるもので、この管理がかねてより懸案となっていました。最近では、CTなどの診断機器の発達に伴い、必要最小限の放射線被曝に抑える努力がなされ、ひと昔前と比較すると、画像検査による被曝は、合理性をもって管理されつつあります。なお、MRI検査は、放射線を使いません。IVRは、interventional radiologyの略語で、聞きなれない言葉かと思いますが、血管造影検査の技術を応用した低侵襲性治療として発達してきた分野です。近年では、IVRの適応範囲は圧倒的に拡大しています。当科では、肝癌の肝動脈化学塞栓療法など基本的なIVRに対応しています。放射線治療は、狭い範囲にとどまる悪性腫瘍に対し、高エネルギーの放射線を照射し、腫瘍の死滅を目的としています。当院では、標準的な治療を行える装置を配備しています。
　放射線科外来では、他医療施設からの画像検査依頼、放射線治療依頼をお受けしています。いずれも基本的には予約制で、病診連携室を通じあらかじめ予約をしていただきます。至急の画像検査の依頼にも対応しています。この場合も、まず病診連携室にご連絡ください。