連携大学院におけるミッション
当大学院の臨床研究の特筆すべき点は、受胎から成人するまでのreproductive cycleの中でヒトが順化するはずのさまざまな恒常性からの逸脱によって起こる免疫系、内分泌・代謝系、遺伝子などの医学的不均衡に加えて、家庭的、教育的、社会的環境因子の暴露等が交絡し、諸種の疾患や発達・行動障害を発症する過程を領域架橋的で縦断的な手法を取り入れた観察研究を併用して解明しようとする点にあります。ヒトのreproductive cycleの過程で将来の病態や情動に影響を与え得る要因や生体における自己回復力が機能するメカニズムを解明し健やかなヒトの未来のために何が必要かを明らかにしたいと考えています。